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映画「夕凪の街 桜の国」

DVDにて映画「夕凪の街 桜の国」を観ました♪

夕凪の街 桜の国 

一言:

日本人なら特に、8月の今の時期に観ておきたい映画。

「戦争」「原爆」について、

>そんなことがあったみたいだね

程度の考えしか持っていない人(私も含む)にとって、

そこから一歩前進させてくれるような気がする作品です。

 

STORY

昭和33年広島、

皆実(麻生久美子)は同僚の打越(吉沢悠)から求愛されるが、

彼女は被爆した心の傷と、自分が生き残った罪悪感に苦しんでいた。

やがて、皆実に原爆症の症状が現れ始める。

半世紀後、

皆実の弟の旭(堺正章)は家族に黙って広島へ向い、

父を心配した七波(田中麗奈)は、後を追う内に家族のルーツを見つめ直す。

シネマトゥデイより

 

戦時の様子や兵隊を主にした作品ではないので、

一見、優しいタッチに見える映画です。

しかしその実は、

ところどころに戦争の傷跡、痛々しさが垣間見える怖い映画でした。

 

原爆の恐ろしさは、一瞬に人の命を奪ってしまうだけでなく、

生き残った人、その子孫にまで深く長く影響を与えてしまうところ。

この「続いていく」部分がこの映画のテーマの一つでしょう。

多くの被爆者の方は「原爆」について多くを語ろうとしないままに亡くなられ、

その子孫の方々は今や自分とはほとんど関係ない、

教科書の出来事程度のリアル感しかないというのが現実でしょう。

しかし、そのDNAはもしかしたら負の遺産を受け継いでいるかもしれません。

 

この映画には、ハッとさせられるセリフや考え方が多数ありました。

麻生久美子さん演じる「皆実」のセリフ

 

>原爆は落ちたんじゃなく、落とされた

>誰かに死ねばいいと思われた

>うれしい? 原爆を落とした人は

  「やった、また一人殺せた」って思ってくれてる?

 

原爆は勝手に落ちてきたのではなく、人の意思で落とされたもの。

その意思は、自分に「死ね」と言っている。

後遺症に悩まされるということは、

「死ね」と言い続けられることに等しい。

 

死ねと言い続けられる……

自分が悪い悪くないは別として、

そんな風に思ってる意思が存在していると考えるだけで、

私ならとても生きていけない。

さらに、自分だけでなく、

その子孫までも死ねと言い続けられることになるかもしれないなんて……

原爆はなんて兵器なんでしょう。

 

よくある戦争映画とは異なり、

人がバタバタと死んで行くような悲惨さ

グロテスクな映像があるわけではありません。

これは世界最悪の兵器の唯一の被害に遭った人達の一生と

その先の未来を描いた映画です。

使ってしまったが最後、一瞬の爆発だけで終わらない。

「原爆」というものが存在している世界で生きている以上、

私たちはこの「続いていくこと」の怖さをもっと知らなければならないでしょう。

 

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一つよろしくお願いしますcoldsweats01

 

夕凪の街 桜の国
夕凪の街 桜の国 

ヒロシマナガサキ
ヒロシマナガサキ

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コメント

とてもすばらしい思いで頭がさがります。
それとともにうれしいです。
私は被爆地、長崎出身で 小さいころから学校でも8月9日は登校日だし 嫌というほど話は聞かされましたc(>__<)
長崎人が それではいけない。恥ずかしかったです。
でも、被爆地以外に住まれている方は ほとんどそんな考えは持たれてないんだろうなぁと思っていましたが アキラサンのコメントを見て少し救われた気がしましたよ。(*^_^*)
終わってないんですよね!忘れちゃいけないんですよね!
話が、唐突でしたが 私もDVD観てみようと思います。
(*^^)v

投稿: まにー | 2008年8月22日 (金) 21時56分

ごめんなさい☆なんだかさっき書いた文章飛んでます。
>嫌というほど話は聞かされましたc(>__<)の後です。
今年の終戦記念日8月15日私は 長崎に帰省していて 黙祷の時 外で黙祷しましたが 近くは繁華街で黙祷する人も少なくて・・・。長崎人が それではいけない~に続きます。
なんで 文章飛んだんだろ!?
すみませんっ(^_^;)

投稿: まにー | 2008年8月22日 (金) 22時04分

まにーさん、こんばんは。
コメントありがとうございます♪
 
この映画は出来がどうこう抜きにして、
戦争というものについて再び考えさせてくれる
良作であることは間違いない作品でした。
 
地域に差はあるとはいえ、
最近、本当に戦争というものについて
考えさせられる機会が少なくなっていると思います。
義務教育である小・中学校を卒業したのは10年以上前ですが、
戦争について教えなければならない社会科は、
受験前、サラっと流されるだけの部分で、
「考えさせられる」なんてことはなく、
「なにが義務教育だ!」なんて、今さらながら思ってしまいます。
今ではもっと少なくなってるんじゃないでしょうか??
 
私は幸か不幸か唯一? 
「戦争」について高校生の頃考えさせられる授業?
がありました。
東大出なのに(だから?)、受験なんて一切考えない、
見た目はキム・ジョ○イル似の(笑)
かなりアウトローな歴史の先生がしてくれた授業? です。
 
映画が好きな先生で、
教科書なんかそっちのけで、毎回授業は映画の観賞会(笑)
その中の一つ、題名は忘れてしまいましたが、
日本人の中国での虐殺を集めたような映画で、
完全にR-18指定だろう身の毛もよだつシーンの数々。
授業に出ていた同じクラスの女のコ達は次々泣きだし、
授業は中止coldsweats01
やりすぎだった気もしますが、
あれほど戦争について考えたことは今までもそれ以降もなく、
そういう機会を与えられた私は
ある意味よかったのかもしれませんね。
 
ここまでやれとはとても言えませんがcoldsweats01
これからを生活していく人間である以上、
戦争について
考えさせられる機会は持たないといけないと感じます。
観ておもしろいものではなく、
涙が出たとしても素直に「感動した!」と言えるものでもない。
戦争というジャンルの映画は娯楽として観ることはできませんが、
戦争について考えることができる「教科書」としては
優れたものだと思います。
この映画はその中でも
比較的若い世代が観ても違和感のない作品だと感じたので、
多くの人に是非観てもらいたいです。

投稿: 管理人アキラ | 2008年8月23日 (土) 19時04分

たくさんのお返事ありがとうございます♪
本当、言われる通り戦争について考えさせられる機会は少ないですね。見たくない、大人も、わざわざ見せなくてもいいという考えもあるのかもしれないですね・・・。
でも、今の大人が伝えなきゃ誰が伝えるんだろうか?
アキラさんは、高校時代 特殊な!?独特な?スゴイ?(笑)いい先生に出会えたのですね♪
やっぱり何か戦争について、知るきっかけは 必要ですね。特に学生時代の先生とか、授業の影響は大きなものありますしねー。(^^)v
私も、伝える代表の1人として 目をそむけないでいこうと思います(^_^)v

投稿: まにー | 2008年8月23日 (土) 21時04分

まにーさん、再びコメントありがとうございます。
 
実はこの先生とは個人的にお話をしたことなど特になく、
歴史の授業数自体が少ない上に、
アウトローすぎて学校に来ないことも多く
(一説には痛風かなにかの病気で来れないなんて話もありましたが、真実は定かではありませんcoldsweats01)、
この先生のおかげで
大学の受験科目から歴史の選択を止めざるを得なくなり、
文系のどうしても「歴史」が必要な友達が苦労してたのを見てたため、
最近までどちらかというと良い印象なかったんですよね(笑)
 
まぁしかし、考えようによっては良い体験をさせてくれた先生に
今では感謝……してます♪
ホントに人でも映画でも、どんな出会いが将来の考え方に変化をもたらしてくれるかわからないもんですよね~happy01

投稿: 管理人アキラ | 2008年8月23日 (土) 21時34分

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